駆け引き勝負
帰宅途中のこと。
いつものように通勤。駅の前に止まっているバスに乗り込み、空いている椅子へ着席。
まだ後に乗ってくる人をぽけーっと見ているとどこかで見たことのあるような人が。行きにも何度か一緒に乗ったこともある綺麗なお姉さんではないか。
お姉さんはどのみち同じバス停で降りるはず。つまり、自分が降りるがために、降りる予定のバス亭のひとつ手前を過ぎると、
そのか細い指先で停車ボタンを押下し「次で降りますよ」という意思表示をするのである。よって、自分がボタンを押さずとも相手が押すはず。
そう思っていた。
降りる予定のひとつ前のバス停を過ぎ、アナウンスが流れはじめる。さあ、いつ押すのであろうか。俺の予想としてはアナウンスが終わる頃であろうか。
アナウンスが終わる・・・だが・・・こやつ・・・押さないッ!!!!!どういうことだ。
まさか。相手も俺の存在に気づいて、様子を伺っているとでもいうのか!押すか押さぬか。バス停までのこの駆け引きの時間。こいつ、できる・・・ッ!
陸橋を越えバス停が近くなるにも関わらず悠々と携帯をいじっている。まだか。まだ押さぬのかッ。
いや、俺ももう少し耐えよう。・・・押す気配がない。いいや、もう限界だッ!押すねッ!!!!!!と吉良ばりに押して、負けました。嗚呼。
で、バス停着いたら全部で3人降りてやがんの。もう一人も押さなかったんかいな。ねぇ。
しかしバスのボタンをすぐ押すか押さないかって、関東と関西では多少違う。
関東人は誰かに任せが多い。関西人はわりと自分ですぐ押す。・・・とか勝手に思ってるだけ。多分本当は違う。